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今日12月20日の朝日新聞朝刊「be on Saturday」にデフタ・パートナーズ会長・原丈人(ハラ・ジョージ)さんについてのコラムが載っています。
サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の大使がずらりと並ぶ中に、一人日本人の原さんが写った写真が掲載されていました。
アフリカやバングラデッシュといった貧困の国を救うためのプロジェクトを立ち上げ、各国の代表と協力関係を築くための会合の様子です。
原さんは、グローバルな視野で戦略を立てることができる稀な日本人実業家です。しかも、独自の理論を構築した上で、どうあるべきかを具体的に提唱しています。
提唱するだけであれば、評論家や学者でもできますが、丈人さんのスゴイところは、まずは新しい理論を構築し、その理論が実社会で通用するかを自ら実証してみせてきた点です。
過去の実証事例として、原さんがスタンフォード大学大学院時代に書いた論文「スタートアップ理論」の実証実験が思い出されます。
「スタートアップ理論」とは、「人間に得て不得手があるように、国や地域においても得意な分野とそうでない分野があります。例えば、アメリカの企業は、新しいアイディアや技術を生み出すのが得意ですが、製造することは得意ではありません。逆に、日本の企業は、ものづくりは得意ですが、インターネット社会といった全く新しい概念やそれを実現するための技術を生み出すことは得意ではありません。これらの得て不得手を持つ国同士が手を結び、互いに協力したなら、国境を越えたアライアンスが誕生し、そこから新しい産業が生まれる」という理論です。
原丈人さんは、このスタートアップ理論を実証するために「日米先端技術交流会議」を大阪府知事に提案し、この理論に基づく日米戦略的アライアンスが有効であることを実証しました。

時は1986年まで遡ります。
大阪内のホテルニューオータニで日米先端技術交流会議が開催されました。
この会議で私はコンサルタントとして日米企業の間に入り、マッチング(お見合い)のコーディネーションを行ったのですが、この会議こそ、原さんのスタートアップ理論を検証するための実験場だったのです。
この会議にスーパー・テクノロジーを開発したアメリカのベンチャー企業が約100社参加し、互いに素敵なパートナーを探すわけです。期間は朝から晩まで3日間。その間で、日米の会社のトップ同士、技術者同士がお気に入りの相手を見つけ、戦略的事業提携を進めるわけです。この会議を起爆剤にして、東京に対抗できる付加価値の高い次世代産業を関西で育てるのが狙いでした。
実際、この国際会議を通じてシリンバレーのスーパー・テクノロジーと日本の優れた製造技術が融合し、数多くの戦略事業提携が生まれました。その結果、スタートアップ理論が正しかったと言う事が実証されたのです。

報道2001 原丈人さん特集の録画サイトです。
http://video.google.com/videoplay?docid=-4614069076633323828
by seijibajo | 2008-12-20 18:31 | 原丈人さんについて


原丈人さんは、日本人として初めてシリコンバレーでベンチャーキャピタルを設立して大成功を収めた日本人です。
現在、原さんのベンチャーキャピタルはサンフランシスコ市のパイン・ストリートにある証券取引所の近くにありますが、私が初めて訪れた1987年当時には、スタンフォード大学のあるパロアルト市内にありました。優良なベンチャー企業に関する情報をファーストハンドで手に入れることができるからです。シリコンバレーのベンチャーキャピタル_f0031508_18584332.jpg
ベンチャーキャピタルというと日本の証券会社や銀行をイメージし、多くの人が働いているイメージがありますが、アメリカのベンチャーキャピタルの場合、2,3で運営している場合が一般的です。(1987年、今から21年前に、初めて原丈人さんのベンチャーキャピタルを訪問した時の写真です。)
大切なのは、規模ではなく、キャピタリストの質(目利きと人脈)です。
言うまでもなく、ベンチャーキャピタルは投資目的に創られた組織ですから、成功の度合いは、投資に対するリターン(稼ぎ)の度合いで評価されます。リターンが高いほど、優秀なキャピタルとして評価され、次に募集を行った時に多くの資金を集めることができるわけです。
原さんのように、まだ世の中に存在していない革新的技術や基幹産業に対し、積極的に投資するベンチャーキャピタリストは相当高いリスクを負うわけです。しかも、5年から10年先に花が開くかもしれない事業案件に投資するわけですから、すぐには資金回収できません。
その間に、技術のトレンドが変化したり、突発的なブレークスルーにより、現在取り組んでいる技術が陳腐化してしまう可能性も当然あります。ゴルフに例えるならば、芝を読んで100ヤード先にあるホールを目掛け、パットするくらい難しいことかも知れません。
 原さんのような投資スタイルをStart up Stageと言いますが、日本のベンチャーキャピタルの多くはLate Stage、つまり、上場が現実味を帯び、リターンが確実視される案件でなければ投資を行いません。
もちろん、ハイリスク・ハイリターンの世界ですから「海のものとも山のものとも分からない段階で投資するスタイルの方が、その分、リターンが大きいわけです。
報道2001 原丈人さん特集の録画サイトです。
http://video.google.com/videoplay?docid=-4614069076633323828
by seijibajo | 2008-10-01 18:58 | 原丈人さんについて

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