人気ブログランキング |

カテゴリ:カナダの凄いベンチャー企業( 2 )

今年、石油価格が急騰し、すんなりと100ドルの壁を突破した。8月にはついに140ドルを超えてしまった。その後、リーマンショックを契機に株価が急落し、それに引きずられる形で石油価格も急落しはじめ、今日1バレル50ドルを割ってしまった。
日本人にとって石油ビジネスは馴染みが薄く、別世界の話だ。
石油価格が低迷している時は、働かないで寝ていた方が良い。
ところが、今回のように高騰すれば、皆目を覚まし、必死で働くというのが、このビジネスの特徴だ。
理由は簡単だ。地下に眠る石油の埋蔵量は決まっている。
1バレル50ドルの時に売るのと150ドルで売るのとでは利益が天と地ぐらい違う。
インフレを考慮しても、採掘にかかるコストはあまり変わらないからだ。
例えば、1バレル150ドルで販売した場合、粗利益は130ドルを超える。
このようにオイルビジネスはハイリスク・ハイリターン・ビジネスである。
。世界で起きている戦争や紛争の原因は石油の利権に絡むことが多い。
その分、石油産業に参入するには、リスクマネーを前提とした天文学的な資金を集めなければならない。しかしながら、それを好んで出資する投資家が欧米にはたくさんいる。
2年前にあるカナダの新興石油会社が1株2ドルで自社株を売り出した。
この会社はPrivate company(未上場企業)であるにもかかわらず、資本力が数百倍もあるような大手メジャーに潰されずに、今でも頑張っている。
この会社は、これまで、およそ6ヶ月毎に株を売却してきたが、その都度、売出し価格は2倍から3倍に跳ね上がっていた。今年8月に売却した時には当初価格の約5倍の10.5ドルであった。同社の副社長は、次回の売出し価格は15ドルだと言っていたが、それは石油価格が140ドルのピークを迎える頃であって、今後、このまま価格が低迷し続ければ、どう株価の値付けをするのかが同社の大きな課題である。
面白いのは、この会社が実際に石油の採掘を始めるのが2013年頃からだ。
日本人の感覚からすると、「あまりにも先の話で、その間に何が起こるかわからない。そんな不確定なビジネスに投資は出来ない。」と考える。
一方で、石油ビジネスに慣れている欧米の投資家からすると、これが石油ビジネス本来の姿であり、彼らにとっては日常慣れた投資話である。
by seijibajo | 2008-11-20 23:50 | カナダの凄いベンチャー企業

石油や天然ガスの採掘ビジネスは、まさにハイリスク、ハイリターン・ビジネスの代名詞である。
ところが、前回紹介したカナダのベンチャー企業は、その常識を覆すビジネスモデルの構築に成功している。
簡単にそのビジネスモデルを紹介しよう。
その前に、意外と知られていないが、カナダは世界第2位の石油資源国である。したがって、石油資源開発にかかわる技術は世界でもトップクラスである。
たとえば、湾岸戦争でイラクがクエートに進行した際、無数の油田に火が放たれ、巨大な炎に包まれ、もはや手がつけられない状況だったことは記憶に新しい。
実は、その消火を請け負ったのがカナダ・アルバータ州の会社である。
アルバータ州には、数万本のガス井戸が掘られている。その一方で、採算が合わず、やむなく放置されているガス田の数は少なく見積もっても5000本はあると言われている。その大半はWater Problem(水の噴出問題)が原因である。
地下に採算に見合うだけの十分な埋蔵量があるにもかかわらず、ボーリングをした際に大量の地下水が噴き出し、その水圧でガスが上がってこなくなり、やむなく閉鎖された井戸である。
一本数億円かけて掘削したガス田が1ドルも回収できないまま、あちこちで閉鎖されている。
この会社は、そうして廃墟となったガス田をタダ同然で買い取り、独自の技術力で完全に水を止め、埋蔵されているガスのみを取り出すスーパーテクノロジーを持っているのである。
これまでの常識を覆す、まさに、ローリスク・ハイリターン・ビジネスである。
by seijibajo | 2008-11-19 22:53 | カナダの凄いベンチャー企業

グローバルなビジネス・パーソンを目指すあなたのための情報ブログ!
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31